Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

半紙

“草をむしる” 八木重吉さんの詩-無心ということ

// 「草をむしる」八木重吉/詩 (半紙) 草をむしれば あたりが かるくなってくる わたしが 草をむしっているだけになってくる 草むしりといえば 主に夏なのでしょうが 庭などがあれば季節を問わず 必要な作業でもあります。 何でもそうですが ただひたすら …

ハミングバード-「まわる輪の」エミリー・ディキンソンの詩

// 日差しがあるとちょっと暖かだけれど、 やはりまだ寒い。特に朝晩は冷え込む。 花咲き乱れ、軽やかに過ごせる季節も、 遠くないはずで、待ち遠しいこの頃です。 「まわる輪の」E・ディキンスン 半紙1/2 まわる輪の 消える軌道 エメラルド色の反響 コチ…

幼な子の喜びと悲しみ-ウィリアム・ブレイク 「無垢と経験の歌」より

// こちらは晴れていますが、 風があると、寒いです。 1月も、もう一週ほどで、2月の暦がちらつくと 春の兆しを探したくなりますね。 「喜び」という名の幼な子 ウィリアム・ブレイク (半紙) 「喜び」という名の幼な子 ぼくには名前がないんだ まだ生ま…

「私は可能性に住んでいる」-エミリ・ディキンスンの詩より

// 今年も、10日です。 朝から晴れて、気持ちのいい日和。 青空をのぞむように、深呼吸したくなります。 「私は可能性に…」 エミリ・ディキンスン (半紙) わたしは可能性に住んでいる 散文より美しい家 窓もずっと多く 扉も はるかに素晴らしい どの部屋も…

「昼となく夜となく」ータゴールの生命賛歌

// 急に冬らしくなって、冷え込んでいましたが 今日はまたちょっと穏やかな日和でした。 来週は、冬至もあって 太陽の恵みをあらためて感じる季節と なってきました。 「昼となく夜となく」 R・タゴール (半紙) 昼となく夜となく わたしの血管をながれる同…

忘れたるにあらねども-海潮音拾遺(上田敏)より

// 師走も、明日で10日にもなろうかと。 まだ暖かい日が続いていて、 庭仕事というか片付けをしようかと思ったものの、 強風で、結局、買い物だけに。 昨夜は帰りが遅かった猫も、早めに戻ってきました。 「夕づつの淸光を歌ひて」サッフォ(半紙1/2) 汝は…

「わずかばかりの贈り物と…」エミリ・ディキンスン-”無”のちから

// クリスマスには、まだひと月ありますが この寒さ・・・ 11月の初雪、降りましたね。 こちらは、千葉北西部ですが ようやく、止んだかな。 「わずかばかりの贈り物と…」エミリ・ディキンスン (半紙1/2) わずかばかりの贈り物と つたない言葉では わたし…

「素朴な琴」八木重吉さんの詩より-晩秋を味わう

// 昨日は冷たい雨でしたが、今日はあたたか。 晩秋になるのでしょうが、 寒くなってくると、一段と紅葉が美しくなってきます。 ちょうど、用事ついでに ご近所さんと立ち話をしながら、 木々の色づきを愛でて 庭木の話で盛り上がるのは楽しかった。 「素朴…

空気に耳を傾けてごらん-ネイティブ・ウィズダム『それでもあなたの道を行け』

// 日中は、あたたかでした。 珍しく?忙しい感じの一日でしたが、 陽気がいい時は、ゆっくり過ごしたい 気がします。いや、いつもか、な(笑) 「空気に耳を傾けてごらん…」ジョン・レイム・ディアー (半紙) 空気に耳を傾けてごらん。 あなたはそれを聞き…

「忙中、猫あり」長田弘さんの詩より-アナザー・タイムをたもつ

// 今日は満月。 昨晩、すでに、とても綺麗だった。 雨が降り出す前に、 気になっていた庭の落ち葉掃除。 地面が見えたら、少しすっきりした(笑) あちこちの木々、色づいた葉がとても美しい。 静かに辺りを愛でていたい。 「忙中、猫あり」その1 長田弘 …

絵本『エミリ・ディキンスン家のネズミ』から-寄り添う言葉

// 詩人エミリ・ディキンスン家に 住みついた白ねずみのエマライン。 エミリの詩に触発されて、 詩を書き出し、 ひそやかにエミリとの交流(文通)が始まる。 ディキンスンの詩12篇と、エマラインの詩7篇も ちりばめられた可愛らしくて素適な物語(絵本) …

「おのれに忠実なれ、後は夜が日に続く如く…」ハムレットより

// 昨日の強風、 東京では木枯らし一号だったみたいですが、 ここのところ、すっかり寒くなってきて 冬支度かな、なんてのんきに構えてられず あわてて、冬物使用中。 「おのれに忠実なれ…」ハムレットより (半紙) 一番大事なことは、おのれに忠実なれ。 …

「静かな日」長田弘さんの詩-たのしむとは沈黙に聴きいること

// 冬日のあと、ちょっと寒さがゆるみ、ほっと。 文化の日は、晴天が多いとか やはり、秋晴れでした。 葉の落ちた利休梅(リキュウバイ)と、落葉中の桜の木 「静かな日」 長田弘 (半紙) 目は見ることをたのしむ。 耳は聴くことをたのしむ。 こころは感じ…

「いわずにおれなくなる」まどみちおさんの詩より-謙虚な詩人を駆り立てるもの

// 新月前の寒い日曜日。 暖房器具の一つ、ストーブの 試運転しました。一軒家は底冷えしますね。 あったかい幸せ。。。今季もお世話になります。 エアコンもそう、何て恵まれた私たち。 「いわずに おれなくなる」 まどみちお (半紙) いわずに おれなくな…

「夕ぐれの時はよい時」ー堀口大學の詩より

// 秋晴れの今日はまた、 気温も上がりました。 秋の日は釣瓶落としといい、 あっという間に暗くなってしまいますが、 その前の夕暮れ時は、ひと際 美しく、やさしく感じられます。 「夕ぐれの時はよい時」 堀口大學 (半紙) 夕ぐれの時はよい時 かぎりなく…

「きみはねこの友だちですか?」-長田弘さんの詩より

// 秋晴れは気持ちいいですね。 柿の木に、しきりに鳥がやってきます。 枝先で熟した柿の実を、一生懸命ついばんでいて メジロなど、とても可愛いです。 今年は、多くの実が、落ちてしまいましたが、 そろそろ、少しだけ、私たちも恵みを味わえそうです。 「…

「すすき」-まどみちおさんの詩より

// 台風が来たり、 なかなか陽気が定まらず、 もう例年通りという言い方は通用しない 昨今の気候ですが、やはり 辺りを見渡せば、秋の風情が漂う。 「すすき」 まどみちお (半紙) ――すすきのほ では どうも ぶっきらぼうに つったった すすきのぼう ――すす…

秋になると-「果物」八木重吉さんの詩より

// (9月は少なかったですが…) 青空のもと お外もよし 深まりゆくと、徐々に 内省的にもなっていく季節 もちろん、味覚もさえるが(笑) 木々の彩りも変わっていきます。 「果物」 八木重吉 (半紙1/2) 秋になると 果物はなにもかも忘れてしまって うっと…

四つの答-クリスティーナ・ロセッティの詩

// 秋分の日が過ぎ、 そろそろ雨が上がるかなと思ったら、 今日も降っていた。。。 湿っている辺りを見回すと、 なんか、童謡♪”あめふりくまのこ”を 思い出しました。 が、今日の一枚は、別の詩です(笑) 「四つの答」 クリスティーナ・ロセッティ (半紙)…

涙は悪いものではない-千鳥(「草枕」島崎藤村より)

// なんか変なタイトルですね。 しかも、書いた詩と直接的な関連は ないのですが、 まあ、思いついたまま、いきます(笑) 考え過ぎ傾向、返上中。 「草枕」若菜集より 島崎藤村 (半紙1/2) 夕波くらく啼く千鳥 われは千鳥にあらねども 心の羽をうちふりて …

エミリー(詩人ディキンソン)

// アメリカの女流詩人として 著名なエミリー・ディキンソン。 生前、発表したのは、わずか10篇の詩で、 無名の生涯を過ごし、没後、発見された 膨大な優れた詩篇により、有名になりました。 その1 ちょっとおとなしかったかと その2 好みの問題ですね(笑…

新しいブログ-心機一転

// 何となく、新たに始めたい…という気分が漂う9月。 そういえば、 数年前に、はてなダイアリーに登録していたのを思い出し、 ダイアリーより進化した(という話)はてなブログに替えて、 使ってみることにしました。 「心機一転」(半紙) 既存の日常的な…