Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「きみはねこの友だちですか?」-長田弘さんの詩より

 

 

秋晴れは気持ちいいですね。

 

 柿の木に、しきりに鳥がやってきます。

 

枝先で熟した柿の実を、一生懸命ついばんでいて

 

メジロなど、とても可愛いです。

 

今年は、多くの実が、落ちてしまいましたが、

 

そろそろ、少しだけ、私たちも恵みを味わえそうです。

 

 

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「きみはねこの友だちですか?」 長田弘  (半紙1/2)

 

一ぴきのねこと

友だちになれたら

ちがってくる 何かが

もっと優しくなれるかもしれない

ねこは何もいわずに語る

はげしく愛して

ゆっくり眠る

きみはねこの友だちですか?

 

 胸のドアを開けなくちゃ

 ねこが きみの

 こころにはいれるように

 胸のドアを開けなくちゃ

 

一ぴきのねこと

友だちになれたら

ちがってくる 何かが

もっと自由になれるかもしれない

ねこは生きたいように生きる

ゆきたいところへ

すばやく走る

きみはねこの友だちですか?

 

 胸のドアを開けなくちゃ

 ねこが きみの

 こころにはいれるように

 胸のドアを開けなくちゃ

 

この詩は  

 

長田弘さんの詩集『心の中にもっている問題』

(副題 “詩人の父から子どもたちへの45篇の詩”)から

 

 

吾輩は猫である」という題の中の一つです。

 

そういえば、以前、長田さんの

 

『ねこに未来はない』という本(文庫)を

 

読んだことがありました。

 

 

昭和の 時代の猫をめぐる悲喜こもごものストーリー

 

(時にかなり切ない)が、ユーモアに包まれて語られた

 

軽妙なエッセイでした。

 

さて、この詩では

 

 ”胸のドアを開けなくちゃ” の

 

繰り返しが、響きます。 

 

猫好きでも、そうでなくとも、

 

他の存在に、オープンハートになれることは、

 

素適だと思います。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。   

                        

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