Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

2018-01-01から1年間の記事一覧

“草をむしる” 八木重吉さんの詩-無心ということ

// 「草をむしる」八木重吉/詩 (半紙) 草をむしれば あたりが かるくなってくる わたしが 草をむしっているだけになってくる 草むしりといえば 主に夏なのでしょうが 庭などがあれば季節を問わず 必要な作業でもあります。 何でもそうですが ただひたすら …

“孤独な鳥の条件”サン・フォン・デ・ラ・クルス-カスタネダの『未知の次元』冒頭の詩

// “孤独な鳥の条件は五つある” (金雲ぼかし色紙) 孤独な鳥の条件は五つある 第一に孤独な鳥は最も高いところを飛ぶ 第二に孤独な鳥は同伴者にわずらわされない その同類にさえもわずらわされない 第三に孤独な鳥は嘴(くちばし)を空に向ける 第四に孤独…

「温故知新」古きをたずねて新しきを知る-現代こそ必要とされる知恵

// 最近、そういえば いろいろな場面で想起される 言葉のひとつです。 「温故知新」 (大判はがき15×20㎝) 論語にある言葉ですね。 「子曰く、故きを温めて、 新しきを知れば、以って師と為るべし」 古きをたずねて新しきを知る つまり、 昔のことを尋ね求…

「一期一会」そして「独座観念」-出会いを尊び味わう心

// 「一期一会」(いちごいちえ) はがき 一期というのは、仏教の言葉で一生を意味するそうです。 そして「一期一会」とは この度の茶会においての出会いは、 またくり返すことのない一度限りのものと心得て、 主客とも誠意を尽くすべしという主旨の言葉とし…

「随流去」-流れに随っていく

// 月日の経つのは早いものですね。 と書いて、ふと思いました。 時間の感覚は人によって違うな… 一月も(既に)半ば、それともまだ半ば 皆様はどちらでしょうか。 「随流去」ずいりゅうこ (水色ぼかし手漉きはがき) さてその昔、山に入って道に迷った僧が …