アメリカの女流詩人として
著名なエミリー・ディキンソン。
生前、発表したのは、わずか10篇の詩で、
無名の生涯を過ごし、没後、発見された
膨大な優れた詩篇により、有名になりました。
その1 ちょっとおとなしかったかと
その2 好みの問題ですね(笑) 珍しく両方載せます
「歓喜とは出て行くこと」 エミリー・ディキンソン(半紙)
歓喜とは出て行くこと
内陸の魂が大海へと、
家々を過ぎ――岬を過ぎ――
永遠の中へと深く――
わたしたちのように、山に囲まれて育ったなら、
船乗りにも分かるでしょうか、
陸地から一里沖へ出た時の
この世ならぬ恍惚が?
(亀井俊介訳)
Exultation is the going
Of an inland soul to sea,
Past the houses ― past the headlands ―
Into deep Eternity ―
Bred as we, among the mountains,
Can the sailor understand
The divine intoxication
Of the first league out from land?
(F-1859 J-143)
ニューイングランド、アマストの田舎町で、
ほとんど屋敷から出ることもなかったため、
変人と噂され、謎に包まれた生活といわれています。
詩集で、詩人の世界を味わうのもさることながら、
マイケル・ビダード文・バーバラ・クーニー絵による
この稀代の詩人と、女の子のふれあいを描いた
美しい絵本があり、ことのほか
彼女の静謐な世界をよく伝えているように思います。
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