Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「忙中、猫あり」長田弘さんの詩より-アナザー・タイムをたもつ

 

 

今日は満月。

 

昨晩、すでに、とても綺麗だった。

 

雨が降り出す前に、

 

気になっていた庭の落ち葉掃除。

 

地面が見えたら、少しすっきりした(笑)

 

あちこちの木々、色づいた葉がとても美しい。 

 

静かに辺りを愛でていたい。

  

 

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 「忙中、猫あり」その1  長田弘 (半紙)

 気がせく。気ぜわしい。まだしてないこ

とがあり、しなければならないことがある。

頭をかかえ、猫の手だって借りたいとおもっ

て、ふっと目をあげると、猫がゆったりとそ

こに寝そべって、とても静かな目できみをみ

ている。その気づかわしげな二つの目をみる

と、忙しさにかまけて、きみはついついわす

れていることをおもいだす。猫の手を借りて

まで、忙しさを生きようなんて、どだいまち

がっている。

 

  

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「忙中、猫あり」その2  長田弘 (半紙)

 猫はいつだって、じぶんの時間というのを、

じぶんにもっともふさわしいしかたで身にも

って、日を過ごしている。いつもいま、ここ

におなじ毎日をともにしていながら、猫はす

こしも気ぜわしく生きていないし、無聊にく

るしみ、退屈をもてあましてもいない。ひと

とおなじいま、ここを生きていて、ひとの毎

日の気のせくばかりの時間とはまったくべつ

の時間、アナザー・タイムをたくさんもって、

やわらかに生きている。

 

 

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 「忙中、猫あり」その3  長田弘 (半紙)

 どれだけたくさんのアナザー・タイムを、

いま、ここにたもち、毎日を生きられるか、

それがどんなに大切か。ただそこにいるだけ

で、猫はきみに、そのことをはっきりとおも

いださせてくれるのだ。忙中、猫あり。

 

 前に紹介した、長田弘さんの詩集

 

  

『心の中にもっている問題』にあります。

 

koboaoineko.hatenablog.com

 

猫の絵もいれちゃった(笑)

  

ところで、工房の“青い猫”というのは、

 

縁あって家族になってくれた(今や先代の)

 

シニアのロシアンブルーの父子猫に、ちなむ。

 

現役は、和猫の姫だけど、

 

先代たちは、洋猫ながら、さしずめ殿と若でした。

 

素晴らしきかな、動物家族。

 

煩雑な人間社会の中にあっても、

 

アナザー・タイムをたもって

 

日々、やわらかに生きていきたいものだ。

  

 今日もご覧いただき、ありがとうございました。   

                        

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