昨日は立冬でしたね。
だんだん寒くなってきました。
さて、前回、アリスの話をして、
ワンダーランド(不思議の国)続きと
いうわけでないものの、
この詩を思い出しました。
「不思議」 金子みすゞ (大判はがき15×20㎝)
私は不思議でたまらない。
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。
私は不思議でたまらない。
青い桑の葉たべている、
蚕が白くなることが。
私は不思議でたまらない。
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。
私は不思議でたまらない。
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。
金子みすゞさん(1903‐1930)の詩です。
何でも、あたりまえだと、
短絡的にとってしまうと、時に、
物事の本質を見失ってしまうことがあります。
世界は、日々、動き、
美しいもの、未知のもの…
さまざまな驚きに満ちているのに、
色あせてつまらないものに
なってしまいかねない。
いちはやく、地球の環境汚染に警鐘をならした
名著『沈黙の春』で知られた
レイチェル・カーソンさんの遺作に
『センス・オブ・ワンダー』という
タイトルの本があります。
まさに、“神秘さや不思議さに目をみはる感性”
あたりまえはない、という詩心や
子供の時には誰もが持っていたであろう
あの素直なまなざしを
いくつになっても
忘れずにいたい。
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