Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「和楽」-日本のこころは調和

 

 

昨日は冷たい雨でしたが、今日は晴れ。

風も強く、まだまだ寒いですね。

それでも、二月も10日。

明日は、満月(月食)ですが、

春が待ち遠しいだけでなく、

また時の流れも早いように感じます。

  

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   「和楽」    はがき

 

「和楽」(わがく)と読めば、邦楽の意味もありますが

(わらく)には、なごやかに楽しむ、の意があります。

 「和」という字は、誓約して講話するということから、

平和な状態に戻す、つまり「やわらぐ、なごむ」となります。

           (白川静常用字解」より)

 

ところで、日本人なら、和の楽しみといった場合、

和風の味わいと感じて、いろいろ思いつくでしょう。

しかし、感覚的にはとらえられても、

では、日本的な「和」とは何のこと?

「調和」かなぁ…

とぼんやり思っていたら

ぱらぱらと拾い読みしていた

こちらではおなじみの?白川先生の

本にもありました。

 

純粋に日本語的な概念としての「いき」という言葉から

相対的に調和的、簡素な美しさという特性があると。

 

相対する二つのものの調和的な感覚、調和的な美しさと

いうものが日本的特性である。

外来のものを自由に柔軟に、この風土に適したものとして

完成するという文化の特徴でしょう、と。

白川静氏による文字講和をまとめた平凡社のシリーズの

一巻目「白川静文字講話〈1〉」 

 

白川静文字講話〈1〉

白川静文字講話〈1〉

 

 

確かに

西洋に比して、自然と乖離しない東洋の中でも、

その四季折々の自然と和して、

独特の文化を育んできた風土。

 

日本人として持つ、おそらく生来の

美的感覚などの繊細さ、

異質なものを柔軟に取り入れて、

独自に変えていけるといったものも、

ダイナミックに激動し、変化の進む時代にあってこそ、

どこかで活かされていけるのではないか

とも感じます。

 

世界に貢献していく道の根底に、

和のこころが

あるといえるかもしれません。

 

まずは、

本来、大らかで自由・柔軟である調和のこころを持って

日々のあらゆることを楽しみたいものです。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

  

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