Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「望」古代文字-遠方、大いなるものに想いを馳せる

 

 

今日は晦日、いよいよ

 

明日は大晦日となりましたね。

 

晴れていいお天気ですが、風が少し強かったかな。

 

あちらこちらで、お正月を迎える準備が

 

整ってきたようですね。

 

 

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         「望」   (はがき)

 

“望”の古代文字(金文)から。

 

更に、最古の字体の解説は以下より。

甲骨文字の字形は、つま先で立つ人を横から見た形(壬てい)の字の上に臣(上方を見ている目の形で、大きな瞳)をかく形(臣+壬)で、つま先立って遠くを望み見る人の形であり、象形の字。これに音符の亡を加えた望は形声の字。遠くを望み見ることから、「のぞむ、まちのぞむ、ねがう」の意味に用いる。

 

                                                白川静 『常用字解』より

  

           

 

さらに、白川氏によれば、

つま先立って大きな瞳で遠方を望み見ることは、雲気を見て占う行為であり、また目のもつ呪力(まじないの力、呪いの力)によって敵を押えつけて服従させる呪的な行為であった。 

 

とあります。

もともと、古代の甲骨文字自体が占いであったように、

そうした呪術的な世界観が当時の基底にあるのは、

理解できます。

 

面白いので、引用が長くなりましたが、

 

言葉としての『望む』は、

 

遠方などに想いを馳せる意を持ちます。

 

目の前にあることだけでなく、

 

時に、遠く、もっと大きなものに目を向けることも

 

大切ではないかと思います。

 

実際、今こうして、

 

パソコンの液晶画面を見入っているわけですが、

 

目の前だけ、限られた範囲を見る時間が

 

思いのほか長くなっている日常生活。

 

物理的にも、目は疲れるし、

 

身体も固定化した感じになります。

 

気分を変えるのに、立ち上がって窓の外を見たり、

 

外へ出たりすれば、実感する世界が広がります。

 

自然の中にあれば、それだけで、

 

常に流れて動いている大きなものを感じられ、

 

また、空を仰ぎ見れば、そこは、

 

はてしなく広がる世界というわけです。

 

ところで、望む、というと、あるいは、

 

はやりの引き寄せの法則のような

 

“願望”を思い浮かべたりもしますが、

 

往々にして、人格的なレベルと、魂の望みは

 

違うことが少なくないということに

 

気づけるといいかもしれません。

 

今この世界での限られた視野しか持たない肉体人格では、

 

無限な世界を知っている魂には及びもよらないからです。

 

もちろん、日々、

 

小さな望みをかなえていくのは、必要で、楽しいこと。

 

時には、さらに遠くを望み、大いなるものに

 

想いを馳せることも大切にしたい。

 

来年と思っていたものも、明後日にはあるのですから(笑)

 

遠いと思っているだけで、そばにあるのかもしれません。

 

では、どうぞ、皆様もよい年をお迎えください。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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