本好きには、時に
タイトル(題名)に惹かれて読む本というのもあるが
これもそう。
ベルギー(アメリカに移住)の作家・詩人
メイ・サートン(1912-1995)の自伝的エッセイ。
エッセイといっても、気骨ある文章で
詩作家の繊細な味わいと共に、
思索的で、読み応えがある。
(色紙)
長いさすらいの実りを
収穫する祝福されたひとよ
大いなる遍歴ののちにようやく
ふるさとへ船を向けた老ユリシーズにも似て
知恵に熟し身丈をのばして
夢見る想いを深く植えるために
サートンは、両親が他界した後、40歳半ば過ぎて、ひとり、
古い家具と共に片田舎に移り住み、家を構える決心をする。
厳しい自然の中で、老屋敷を整え、
孤独と対峙し、創作に没頭し、
荒れた敷地を整備し、花木を育てるために、地元の人たちと
新たな交流も持つ、そうした奮闘記でもあるが、
きわめて文学的な佳品だと思う。今は、古本か
図書館で読むことになるのだろうか。
原題は "Plant Dreaming Deeply"
魅惑的なタイトルは、この詩による。
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