Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

知足者富(足るを知る者は富む)-真の豊かさとは…老子より

 

 

クリスマスも過ぎ、

 

来週はもう新年ですね。

 

年末は何かと慌ただしい時期ですが、

 

少しだけでも、静かな時間を持つのも

 

いいかもしれません。

  

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「知足者富」 老子より(大判はがき15×20㎝)

 

足るを知るものは富む。

 

老子の上篇三十三章にあります。

知人者智、自知者明、勝人者有力、自勝者強、

知足者富、強行者有志、不失其所者久、死而不亡者壽

 

人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり。

人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。

足ることを知る者は富み

強(つと)めて行う者は志有り。

其の所を失わざる者は久しく、

死して而も亡びざる者は寿(いのちなが)し。

 

この章は、全体に含蓄ふかい言葉が並びますが、

 

よく知られた「知足者富」とその後の「強行者有志」は、

 

“満足を知っていることが(真に)富むことであり、

努力して実行するのが目的を持つ人である。” 

             (木村英一訳)

 

ついでに、前後の訳も載せておきます。

人を知るのが智であり、己れを知るのが明である。

人にうち勝つのが力であり、己れを抑制するのが

(真の)強である。

 

自己の拠るべき立場を失わないものは永続きし、

肉体は死んでも亡びないものが(真の)長寿である。

(最後の行については、肉体は個別的存在ながら、

 道は普遍的存在と注釈付き)

 

持っていた(古いのかな?)

 

老子 (講談社文庫)』はわかりやすいので

 

そちらから引用しました。

 

章全体の要点は、(上掲の文庫より)

己れを知り、内なる己れに眼を向けよ。

そこに真の永遠の生命を得る道がある。

となります。

 

足るを知るというのは、限界があるということでなく、

 

物事や欲にはきりがない、ということをわきまえていて、

 

既に、満たされているという感覚を持っていることで、

 

真に豊かであり、これは、自身の外側の事象でなく、

 

内側に眼を向けていることでもあると思います。

 

不足に目を向けて、不満をつのらせていくのか、

 

今、あるものに気づいて感謝できるかで

 

思いが変わり、そして

 

人生がまた大きく変わっていくのでしょう。

 

ついつい、物事として見えているものにとらわれがちですが、

 

どこに意識を向けているかが、より大切だということを

 

忘れずにいようと思うこの頃です。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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