今日から師走。
年末になって、振り返ると
いろいろあっても、一年が
飛ぶように過ぎた感じがします。
飛ぶ、といっても、今日の一枚はこちら。
「飛翔」 (はがき)
物事は常に変化している。
私たちも
今いるところから飛び立とうとしていたり
新しいステージにアップしようとしたり
大なり小なり
より広い世界に羽ばたこうとする。
実際に、大空に羽ばたく鳥たちも
飛び立つ練習をするものだ。
こんな物語があった。
ひょんなことから、重油にさらされ瀕死のカモメの卵を
預かり育てることになった誇り高い雄猫ゾルバ。
3つの誓いを立てさせられる。
1.卵は食べない 2.卵の面倒をみる そして
3.ひなに飛ぶことを教えてやる
すくすく育ったカモメのフォルトゥナータに、
やがて飛ぶことを教えるには?
猫のタブーを一回破って、
ある人間に助けを借りることになる。
「どうしてかはよくわからないんですが、あの人は、信頼できるような気がするんです。ぼくはあの人が、自分の書いたものを声に出して読んでいるのを、聞いたことがある。それはとても美しいことばで、聞いているとうれしくなってきたり、悲しくなってきたりした。そうして、いつまでも聞いていたいと思うほど、心地よくて、わくわくしたんです」ゾルバが説明した。
「それは、詩人だ! その人が書いているのは、詩と呼ばれるものだ。百科事典第十二巻、『し』の巻にある」博士が叫んだ。
「で、とうしてその人間が、飛ぶことについて知っていると思うんです?」秘書がたずねた。
「もしかしたら、本物のつばさで飛ぶことについては、知らないかもしれない。でもあの人は、ことばとともに飛んでいるような気がしてしかたがないんだ。
『カモメに飛ぶことを教えた猫』ルイス・セペルベダ
終わりの方でゾルバが言います
飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ、…
ヨーロッパで大ベストセラーとなったという物語。
面白く読めて、いろいろな気づきもあるお話でした。
優れたことばは、想像力の翼で自由に大空をも駆けめぐる。
詩や物語の醍醐味でもありましょうね。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
クリック↓よろしくお願いいたします!
ありがとうございます!
心に響く言葉を筆文字で、身近に