Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

旅と宝物ープルーストの言葉と絵本「たからもの」

 

 

 今日は、爽やかな秋晴れ。

 

庭の柿の実に訪れる鳥さんたち同様、

 

この頃、私たちも、柿を美味しく頂いています。

 

さて、 前回は、

 

大切なもの(宝)は、自らが持っている、

 

という言葉(禅語)でした。

 

koboaoineko.hatenablog.com

 

では、探しに旅することが、無駄かといえば、

 

そういうことではなさそうです。

 

旅は、しばしば、人を変える

 

きっかけになるというのもあります。

 

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「本当の旅の…」 М・プルースト(はがき)

 

本当の旅の発見は

新しい風景を見ることでなく

新たな視野を持つことである。

          マルセル・プルースト

The real voyage of discovery consists not in

new landscapes, but in new eyes.

 

同じところにいて、気づかなかったものに、

 

気づけるようになったりするのです。

 

そういえば、 

 

好きな絵本に、宝探しの原型的なお話がありました。

 

 

「都に行き、宮殿の橋の下で宝物を探しなさい」

 
貧しかったアイザックは、ある晩、

 

夢の中でそうお告げを聞きます。

 

その夢が三度繰り返された時、はるばる旅に出たのでした。
 

ほとんどは歩いて、森を抜け、山を越え、

 

ようやくたどり着きますが、宮殿の見張りがあります。

 

衛兵隊の隊長に訊ねられて、夢の話をすると…

 

隊長は、哀れみつつ笑って、ある夢の話をしてくれました。

 

それを聞いたアイザックは、再び、来た道を引き返し、

 

自分の町に戻って…。

 

 

モーリス・メーテルリンクの『青い鳥』や、

 

パウロ・コエ―リョの『アルケミスト』も思い出します。

 

 
はるばる、宝などの探し求めていたものは、

 

旅から戻ってみると…。

 

しかし、それを知るためには、

 

或いはそれを得るに値するようになるのに、

 

何らかの旅や冒険といったものが必要なのかもしれない。

 

人生も、様々な体験をすることや、出会いそのものが

 

大切だといえるのかもしれません。

 

その場を離れてこそ、その場のよさがわかったりもする。

 

“Sometimes one must travel far to discover what is near”
〈ちかくにあるものをみつけるために、

 とおくまでたびしなければならないこともある〉

              『たからもの』 ユリ・シュルヴィッツ

 

 

ポーランド出身のユリ・シュルヴィッツ

 

おちついた暖かさと光が感じられる

 

柔らかい色調が、美しい絵本でもあります。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。   

                        

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