Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

かなりや-西條八十

 

 

満月は明後日ですが、

 

中秋の名月は今夜だそうですね。

 

お月見団子も魅力的ですが(笑)

 

月夜というのは、魅惑的です。

 

さて、

 

 唄を忘れた金糸雀(かなりや)は、後ろの山に棄てましよか。

いえ、いえ、それはなりませぬ。

 

で始まる、童謡 ”かなりや”

 

繰り返しの3句めまでは、

 

なかなか衝撃的ながら

 

ラストの句の情感が際立ち、美しい。

  

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    「かなりや」西條八十  (大判はがき)

 

唄を忘れた金糸雀は、

象牙の船に、銀の櫂、

月夜の海に浮べれば、

忘れた唄をおもひだす。

 

才能がありながらも、

 

生活のため、詩作を離れていた作者が

 

自らの道に戻ることになったともいわれています。

 

抒情的な味わいからは、作者の心象風景と共に、

 

本来の道を歩む勇気と喜びが

 

静かに伝わってくるかのようです。 

 

 

 

手元の文庫本の写真に、

 

この歌碑の前に写る作者の姿があるのですが、

 

味わい深い、八十の自筆で刻まれた

 

この歌碑は、上野、不忍池畔にあるそうです。

   

 今日もご覧いただき、ありがとうございました。   

                        

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