Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

詩歌・童謡

「夕ぐれの時はよい時」ー堀口大學の詩より

// 秋晴れの今日はまた、 気温も上がりました。 秋の日は釣瓶落としといい、 あっという間に暗くなってしまいますが、 その前の夕暮れ時は、ひと際 美しく、やさしく感じられます。 「夕ぐれの時はよい時」 堀口大學 (半紙) 夕ぐれの時はよい時 かぎりなく…

「星とたんぽぽ」見えぬものでも…ー金子みすゞさんの詩より

// 今日は、曇りがちでしたが、 辺りは、秋が深まってきました。 空を見上げたり、紅葉と落ち葉の中、 歩くのにいい季節です。 「星とたんぽぽ」 金子みすゞ (色紙) 青いお空の底ふかく 海の小石のそのように 夜がくるまで沈んでる 昼のお星は眼にみえぬ …

「きみはねこの友だちですか?」-長田弘さんの詩より

// 秋晴れは気持ちいいですね。 柿の木に、しきりに鳥がやってきます。 枝先で熟した柿の実を、一生懸命ついばんでいて メジロなど、とても可愛いです。 今年は、多くの実が、落ちてしまいましたが、 そろそろ、少しだけ、私たちも恵みを味わえそうです。 「…

「小石はなんて幸せなんだ」ーエミリー・ディキンスンの詩より

// 久しぶりに、 朝から、秋晴れでした。 それでも、夕刻には、 あっという間に日が暮れる。 秋の日は、釣瓶(つるべ)落としといいますが、 季節は、どんどん移ろっているのですね。 「小石はなんて幸せなんだ」エミリ・ディキンスン (色紙) 小石はなんて…

「青い蝶」ーヘルマン・ヘッセの詩より

// 雨もよく降りますが、 晴れると、すっかり秋らしく なった外が気になります。 家の小庭にも、花の周りに蝶々がやってきます。 青い鳥ではありませんが、青い蝶は幸せのシンボルとか。 ちなみに、工房は、青い猫です(笑) 「青い蝶」 ヘルマン・ヘッセ (…

「詩って何?」-エリノア・ファージョン

// 読書好きの方でしたら、 好きな本に囲まれて、読みふける生活に 憧れたことがあるかもしれません。 子供の頃のイメージでは、 『ムギと王さま』の挿絵(E・アーディゾーニ)の 本の小部屋だったり、『足ながおじさん』の主人公が 部屋に籠って、本を読み…

「こんなにたしかに」-まどみちおさんの詩より

// 9月も晦日、 何をしていても、いなくても、 暦では、時が移ろっていきます。 気づけば、あたりもすっかり 秋めいてきましたね。 「こんなにたしかに」 まどみちお (色紙) ここは宇宙の どのへんなのか いまは時間の どのへんなのか 鉱物たち はてしな…

秋になると-「果物」八木重吉さんの詩より

// (9月は少なかったですが…) 青空のもと お外もよし 深まりゆくと、徐々に 内省的にもなっていく季節 もちろん、味覚もさえるが(笑) 木々の彩りも変わっていきます。 「果物」 八木重吉 (半紙1/2) 秋になると 果物はなにもかも忘れてしまって うっと…

「お日さん、雨さん」金子みすゞさんの詩

// ようやく 晴れました!ね そして、暑いくらい(笑) でした。 「お日さん、雨さん」 金子みすゞ (大判はがき) ほこりのついた 芝草を 雨さん洗って くれました。 洗ってぬれた 芝草を お日さんほして くれました。 こうして私が ねころんで 空をみるの…

四つの答-クリスティーナ・ロセッティの詩

// 秋分の日が過ぎ、 そろそろ雨が上がるかなと思ったら、 今日も降っていた。。。 湿っている辺りを見回すと、 なんか、童謡♪”あめふりくまのこ”を 思い出しました。 が、今日の一枚は、別の詩です(笑) 「四つの答」 クリスティーナ・ロセッティ (半紙)…

涙は悪いものではない-千鳥(「草枕」島崎藤村より)

// なんか変なタイトルですね。 しかも、書いた詩と直接的な関連は ないのですが、 まあ、思いついたまま、いきます(笑) 考え過ぎ傾向、返上中。 「草枕」若菜集より 島崎藤村 (半紙1/2) 夕波くらく啼く千鳥 われは千鳥にあらねども 心の羽をうちふりて …

読もうとさえすれば-「手紙」鈴木敏史さんの詩

// 以前のように、 切手や便箋・封筒には 興味はあるものの、 めっきり書かなくなった手紙。 それでも、届くと嬉しいものです。 「手紙」 鈴木敏史 (模様入り色紙) ゆうびんやさんが こない日でも あなたに とどけられる 手紙はあるのです ゆっくり 過ぎる…

エミリー(詩人ディキンソン)

// アメリカの女流詩人として 著名なエミリー・ディキンソン。 生前、発表したのは、わずか10篇の詩で、 無名の生涯を過ごし、没後、発見された 膨大な優れた詩篇により、有名になりました。 その1 ちょっとおとなしかったかと その2 好みの問題ですね(笑…

かなりや-西條八十

// 満月は明後日ですが、 中秋の名月は今夜だそうですね。 お月見団子も魅力的ですが(笑) 月夜というのは、魅惑的です。 さて、 唄を忘れた金糸雀(かなりや)は、後ろの山に棄てましよか。 いえ、いえ、それはなりませぬ。 で始まる、童謡 ”かなりや” 繰…

夢見つつ深く植えよーメイ・サートン

// 本好きには、時に タイトル(題名)に惹かれて読む本というのもあるが これもそう。 ベルギー(アメリカに移住)の作家・詩人 メイ・サートン(1912-1995)の自伝的エッセイ。 エッセイといっても、気骨ある文章で 詩作家の繊細な味わいと共に、 思索的…

みんなちがって、みんないい

// タイトルは、よく知られた金子みすゞさんの詩から 「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ/詩 (模様入りはがき) 私が両手をひろげても、 お空をちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面(じべた)を速くは走れない。 (中略) 鈴と、小鳥と、それ…