Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「こんなにたしかに」-まどみちおさんの詩より

// 9月も晦日、 何をしていても、いなくても、 暦では、時が移ろっていきます。 気づけば、あたりもすっかり 秋めいてきましたね。 「こんなにたしかに」 まどみちお (色紙) ここは宇宙の どのへんなのか いまは時間の どのへんなのか 鉱物たち はてしな…

大愚-大ばか者は賢者?

// よく、 人に馬鹿にされたくない という人は、います。 「馬鹿になれ」といわれたら そんな~、馬鹿な(笑) と思うかもしれません。 何かに無我夢中で打ち込んでいる姿は 素適かもしれないし、ことによったら、 傍からみて、馬鹿みたいって映るかもしれな…

秋になると-「果物」八木重吉さんの詩より

// (9月は少なかったですが…) 青空のもと お外もよし 深まりゆくと、徐々に 内省的にもなっていく季節 もちろん、味覚もさえるが(笑) 木々の彩りも変わっていきます。 「果物」 八木重吉 (半紙1/2) 秋になると 果物はなにもかも忘れてしまって うっと…

「真味只是淡2」-ただのアダム『ほんものの魔法使』 P・ギャリコ

// 実は、昨日の「真味只是淡」 もう一枚、書いたのがありまして、 昨日、並べてもよかったんですが、 ちょっと雰囲気違うんでね。 あらためて、その2 「真味只是淡」 菜根譚より (大判はがき) 出典の解説は、昨日のとおりで(略) さて、ほんとの偉人は…

真味只是淡-「菜根譚」より

// 今日もいい天気~♪ ん? 何かそんな歌詞 ありましたっけ… 日中は、汗ばむくらいの陽気でした。 さて、今日の一枚は 「真味只是淡」 (大判はがき) 「しんみはただこれたんなり」 中国の古典、洪自誠の 「菜根譚」(さいこんたん)にあります。 醸肥辛甘…

「お日さん、雨さん」金子みすゞさんの詩

// ようやく 晴れました!ね そして、暑いくらい(笑) でした。 「お日さん、雨さん」 金子みすゞ (大判はがき) ほこりのついた 芝草を 雨さん洗って くれました。 洗ってぬれた 芝草を お日さんほして くれました。 こうして私が ねころんで 空をみるの…

思無邪(思いよこしまなし)-詩経より

// それにしても、 よく降りますね! もう、書き出しはこれしかないくらい 秋晴れはいずこに… 内容とは関係ないですが(笑) 「思無邪」 (はがき) 思いよこしま(邪)なし と読みます。 中国の詩経という古典が、おおもとのようですが、 論語で孔子が、そ…

四つの答-クリスティーナ・ロセッティの詩

// 秋分の日が過ぎ、 そろそろ雨が上がるかなと思ったら、 今日も降っていた。。。 湿っている辺りを見回すと、 なんか、童謡♪”あめふりくまのこ”を 思い出しました。 が、今日の一枚は、別の詩です(笑) 「四つの答」 クリスティーナ・ロセッティ (半紙)…

日に新た「日新」(四書・五経 大学より)

// 雨の秋分の日。 涼しいというより、肌寒いくらいで よく降る雨に、そろそろ お日様が恋しい気もします。 ちょうど、季節の変わり目でもありますね。 「日新(日に新た)」 和紙はがき よく見かける言葉ですが、 中国の古典(四書五経・大学)にあるそうで…

涙は悪いものではない-千鳥(「草枕」島崎藤村より)

// なんか変なタイトルですね。 しかも、書いた詩と直接的な関連は ないのですが、 まあ、思いついたまま、いきます(笑) 考え過ぎ傾向、返上中。 「草枕」若菜集より 島崎藤村 (半紙1/2) 夕波くらく啼く千鳥 われは千鳥にあらねども 心の羽をうちふりて …

花無心招蝶…良寛さんの詩から

// 台風の進路も気になる 雨降りの日。 庭のうなだれた花を見て そういえば、晴れて飛び回っていた 蝶々はどうしているのかな…と、ふと。 「花無心招蝶…」 良寛 (和紙はがき) 花無心招蝶 花は無心にして蝶を招き 蝶無心尋花 蝶は無心にして花を尋ぬ 花開時…

読もうとさえすれば-「手紙」鈴木敏史さんの詩

// 以前のように、 切手や便箋・封筒には 興味はあるものの、 めっきり書かなくなった手紙。 それでも、届くと嬉しいものです。 「手紙」 鈴木敏史 (模様入り色紙) ゆうびんやさんが こない日でも あなたに とどけられる 手紙はあるのです ゆっくり 過ぎる…

壺中天

// 世間の暦では、いわゆる シルバーウィークなる週に入り、 あいにくの空模様ではありますが、 好きなことに没頭しようという方も いらっしゃるでしょうか。 「壺中天」 (模様入りはがき) こちゅう(の)てん 中国の故事にもとづく言葉です。 後漢の費長…

天空海闊

// 9月に入って、曇りや雨が多いなか 久しぶりの晴れた一日 気持ちいいですね。 「天空海闊(濶)」 (大判はがき) てんくうかいかつ、と読みます。 晴れわたる大空、広々とした大海 転じて、度量が大きく、こだわりがないこと 一昨日の中秋の名月は、 流…

エミリー(詩人ディキンソン)

// アメリカの女流詩人として 著名なエミリー・ディキンソン。 生前、発表したのは、わずか10篇の詩で、 無名の生涯を過ごし、没後、発見された 膨大な優れた詩篇により、有名になりました。 その1 ちょっとおとなしかったかと その2 好みの問題ですね(笑…

かなりや-西條八十

// 満月は明後日ですが、 中秋の名月は今夜だそうですね。 お月見団子も魅力的ですが(笑) 月夜というのは、魅惑的です。 さて、 唄を忘れた金糸雀(かなりや)は、後ろの山に棄てましよか。 いえ、いえ、それはなりませぬ。 で始まる、童謡 ”かなりや” 繰…

はじめの一歩

// 上記のタイトルで 何気に検索してみたら 有名なボクシング漫画があると 初めて知りました。 私自身が、思い出すのは、 子供の頃の遊び、だるまさんがころんだ かしらね(笑) 「はじめの一歩」(模様入りはがき)*1 話がそれました。 こちらの「歩」は古…

莫妄想-妄想するなかれ

// 読みは「まくもうそう」 妄想するなっていっても あれこれ気を取られ、雑念だらけって 自ら省みても… むしろ、妄想族か、って方も(苦笑) 少なくないかもしれません。 でも、禅語ですからね。 無念無想という境地もあるのでしょう。 「莫妄想」 (大判は…

夢見つつ深く植えよーメイ・サートン

// 本好きには、時に タイトル(題名)に惹かれて読む本というのもあるが これもそう。 ベルギー(アメリカに移住)の作家・詩人 メイ・サートン(1912-1995)の自伝的エッセイ。 エッセイといっても、気骨ある文章で 詩作家の繊細な味わいと共に、 思索的…

日々是好日

// 晴れて暑かった昨日から一転、 涼しい感じの雨降りの日曜日。 秋の長雨には早いのか、そうなのか…。 お天気をとってみても、日替わり いろいろあります。 「日々是好日」 (模様入りはがき) よく知られたこの言葉、禅語ということで、 「にちにちこれこ…

幸せであることがあなたの自然な状態である-エイブラハムの言葉

// 晴れると暑いですね。でも、ふと、 残暑から、秋晴れの線引きはどこか…と(笑) 時折、運動会らしい放送の音も聞こえてくる土曜日。 家で、こうしてパソコンに向かう時にも、 世間ではそれぞれまた、違う世界が広がる。 (ミニ色紙 12×13.5㎝) 幸せであ…

舞踊

// 音楽やリズムに合わせて、何となく身体が動く、 嬉しいことがあれば、踊りだしたい気分になる… 何かを伝えたくて、思わず腕を広げる 舞踊の形式をとらずとも、 自然とそんな所作をとっていたりする。 「舞踊」 (模様入りはがき) 舞踊の起源は、古く、 …

みんなちがって、みんないい

// タイトルは、よく知られた金子みすゞさんの詩から 「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ/詩 (模様入りはがき) 私が両手をひろげても、 お空をちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面(じべた)を速くは走れない。 (中略) 鈴と、小鳥と、それ…

新しいブログ-心機一転

// 何となく、新たに始めたい…という気分が漂う9月。 そういえば、 数年前に、はてなダイアリーに登録していたのを思い出し、 ダイアリーより進化した(という話)はてなブログに替えて、 使ってみることにしました。 「心機一転」(半紙) 既存の日常的な…