Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

新元号「令和」/漢字の語源からー神意(自分自身)に従い和していく…

 

 

 

4月に入り、新元号「令和」が

発表されましたね。

平成最後の月で、5月から新元号

なります。

個人的には普段、西暦を使っているので

元号は文化のひとつみたいなんですが…。

 

元号は、出典が万葉集ということで

国書からということが強調されていました。

「初春の令月、気淑しく風和らぎ、

梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」

 

もっとも、当時は既に

漢(中国)の文化との関わりが深く

元に後漢の古詩もあったとも言われています。

「仲春令月、時和気清(帰田賦)」

 

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 「令和」 甲骨文字より  和紙はがき

 

さていずれにしても、漢字なので

その語源に興味を抱いてしまう私は(笑)

例によって、白川静氏の

『常用字解』を拝見しました。

 

 

「令」は象形文字で、

深い儀礼用の帽子を被り、

跪いて神託(神のお告げ)を受ける人の形だそうです。

神のお告げを受け取る姿なんですね。

 

ちなみに、「令」は「命」のもとの字でもあります。

神の啓示(お告げ)として与えられるものを命といい、

おおせやいいつけの意味となったそうで、

生命(いのち)の意味に用いるのは、

人のいのちは天から与えられたもの、神のおおせと

考えられたから、とありました。

 

そして

「和」は会意で、禾(か)と口とを組み合わせた形で

禾は軍門に立てる標識の木の形。

口は、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。

軍門の前で誓約して媾和する

(戦争をやめ、平和な状態にもどす)ことを和といい、

「やわらぐ、やわらげる、なごむ、なごやか」の意味と

なったということでした。

 

令和は、

神意を受け取り、従がうことで和していく…

って感じ(漢字)でしょうか。

 字源は興味深いです。

 

ところで、私の場合ですが

神といっても特定の宗教的なものを意味していません。

それは宇宙や大いなる存在とか

また個人それぞれの内なる神性として

とらえています。

現代では、

ご神託というか、宇宙などの天意も

普段から、直感(閃き)やフィーリング、

あるいは何かのシンボルやメッセージなどを介して

受け取る(感じる)ものと思っています。

 

そう、英語で

"I'm not religious but spiritual." 

宗教的ではないが、スピリチュアル(霊性を信じる)

って感じの言葉もありますが、そんなふうかも。 

 

私たちそれぞれが神様の分け御霊であるというように、

自分以外のものを権威にしないよう心がけたいものです。

神意とはそれぞれの真心、誠のこころでしょう。

ですので、神意に従うというのは

本当の自分を生きることで、調和していく世界

と理解しています。

 

いずれにしても

元号の「令和」

言葉の響き(音)もよく、

新鮮でいいのではないかなと

感じています。

 

4月は、いよいよ

新時代への切り替えの時期でしょうか。

 

 

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