Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「随流去」-流れに随っていく

 

 

月日の経つのは早いものですね。

と書いて、ふと思いました。

時間の感覚は人によって違うな…

一月も(既に)半ば、それともまだ半ば

皆様はどちらでしょうか。

 

 

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「随流去」ずいりゅうこ  (水色ぼかし手漉きはがき)

 

 

さてその昔、山に入って道に迷った僧が

大梅禅師の庵に至って尋ねました。

「山にいらしてどのくらいになるのですか?」

「只、周りの山が青くなったり、

紅葉したりを見ていて三十余年」(祖堂集)

その後、

山から抜け出るのにはどちらへ行ったらいいのか

訊ねた僧に

禅師が応えた言葉が「随流去」でした。

「(川の)流れに随っていきなさい」

  

 

水は高きより低きに向かって流れる

その川の流れに沿っていけば

山から出られるということでした。

 

ところで、流れに随ってというのは、

流れに流されてしまうということとは違います。

さらにまた、自分勝手な思い込みでなく、

自然の理(天地の道理)に従って生きることが

大事だという教えともいえ、心に響く禅語です。

 

大梅法常禅師(752~839)は、

馬祖道一禅師(709~788)の弟子であり、

唐の高僧でした。

道元の『正法眼蔵』にも度々登場します。

また、師の馬祖大師の言葉としては

「平常心是道」や「即身成仏」が知られています。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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