Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「昼となく夜となく」ータゴールの生命賛歌

 

 

急に冬らしくなって、冷え込んでいましたが

 

今日はまたちょっと穏やかな日和でした。

 

来週は、冬至もあって

 

太陽の恵みをあらためて感じる季節と

 

なってきました。

  

 

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「昼となく夜となく」 R・タゴール (半紙)

 

 昼となく夜となく わたしの血管をながれる同じ生命(いのち)の流れが、世界をつらぬいて流れ、律動的(リズミカル)に鼓動をうちながら 躍動している。

 その同じ生命が 大地の塵のなかをかけめぐり 無数の草のなかに歓びとなって 萌え出で、木の葉や花々のざわめく波となってくだける。

 その同じ生命が 生と死の海の揺籠(ゆりかご)のなかで、潮の満ち干につれて ゆられている。

 この生命の世界に触れると わたしの手足は輝きわたるかに思われる。

そして、いまこの刹那にも、幾世代の生命の鼓動が わたしの血のなかに脈打っているという思いから、わたしの誇りは湧きおこる。

           R・タゴール  森本達雄訳

 

 The same stream of life that runs through my veins night and day runs through the wolrd and dances in rhythmic measures.

 It is the same life that shoots in joy through the dust of the earth in numberless blades of grass and breaks into tumultuous waves of leaves and flowers.

It is tha same life that is rocked in the ocean-cradle of birth and death, in ebb and in flow.

I feel my limbs are made glorious by the touch of this world of life.

And my pride is from the life-throb of ages dancing in my this moment.

       “Stream of Life"    Rabindranath Tagore

 

インドの大詩人、ラビントラナート・タゴール

 

『ギタンジャリ』にある詩です。

 

 

ギタンジャリとは、神への捧げ歌、という意味だそうです。

 

今この世界に生きている、ということが、

 

すべて同じ生命の流れとつらなって

 

絶え間なく、躍動している

 

喜び、そう感じられるのは祝福だと思う。

 

青空文庫でも読めます。

 

ひるとなく夜となく わたしの血管を流れる 同じいのちの流れが 世界をつらぬいて流れ 旋律にあわせて 踊っている。

そのいのちが よろこびとなってほとばしり 大地の塵から 無数の草の葉を 萌え出でさせ 木の葉や花々の騒がしい波を 立たせる。

そのいのちが 生と死の海の 揺りかごのなかに 満ちたり引いたりしながら揺られている。

このいのちの世界にふれて 私の四肢は栄光に充たされる。

そして私の誇りは いまこの瞬間に私の血のなかに踊っている 幾世代のいのちの鼓動からくるのだ。     

            (第69詩) 高良とみ

 

時に、こういう真理に触れると、

 

ただここに生きている素晴らしさを

 

思い出す。

 

私たちは、何かになるとか、するとか、日々、

 

生きる意味づけのようなものに忙しかったりするが、

 

実は、それは、ただのつけたしでしかないような気がする。

 

ただ生きて味わうなかで、

 

結果、何かをしているということであって

 

後付けでしかない社会などに絡めとられると、

 

本来は、活き活きと、

 

ダイナミックに宇宙とも連動する生命の本質を

 

見失いかねないように感じる。

 

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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