久しぶりに、 朝から、秋晴れでした。
それでも、夕刻には、
あっという間に日が暮れる。
秋の日は、釣瓶(つるべ)落としといいますが、
季節は、どんどん移ろっているのですね。
「小石はなんて幸せなんだ」エミリ・ディキンスン (色紙)
小石はなんて幸せなんだ
道路に独り ころがって
仕事(キャリア)のことも気にかけず
衣食住こと欠くも恐れず
その天然の茶色の上衣(コート)
通りがかりの宇宙が着せた
ひとり立ちして 太陽(おひさま)のよう
仲間と和すも 独りっきりで輝くも
さりげなく 素朴(シンプル)に
天命を果たしつつ
How happy is the little Stone
That rambles in the Road alone,
And does'nt care about Careers
And Exigencies never fears-
Whose Coat of elemental Brown
A passing Universe put on,
And independent as the Sun
Associates or glows alone,
Fulfilling absolute Decree
In casual simplicity-
アメリカの女流詩人、エミリ・ディキンスンの詩です。
以前もふれましたが、屋敷にひきこもった生活で、
知られずして沢山の詩作をなし、謎めいた生涯でした。
この詩は、岩田典子さんの『エミリ・ディキンスンを読む』に
ありますが、晩年の作だったようです。
岩田さんの本では、詩を通して、
ディキンスンの人となりも、浮かび上がってきます。
当時の詩壇や社会の流れや教会に、独り反逆精神を持ち、
自分に正直に生きようとしていた女性だった
ことがわかります。
確かに、彼女の詩には、時に激しい情熱を感じます。
一方で、小さなものや、何ということもないものに
注がれた温かなまなざしも少なくありません。
この小石の詩は、
路傍の石、でも悠然として
どこかユーモア漂う、その深さに惹かれます。
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