Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

涙は悪いものではない-千鳥(「草枕」島崎藤村より)

 

 

 なんか変なタイトルですね。

 

しかも、書いた詩と直接的な関連は

 

ないのですが、

 

まあ、思いついたまま、いきます(笑)

 

考え過ぎ傾向、返上中。

 

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 「草枕若菜集より 島崎藤村 (半紙1/2)

 

夕波くらく啼く千鳥

われは千鳥にあらねども

心の羽をうちふりて

さみしきかたに飛べるかな

 

若き心の一筋に

なぐさめもなくなげきわび

胸の氷のむすぼれて

とけて涙となりにけり

 

近代詩文の原点ともいわれる

 

島崎藤村若菜集より、草枕の冒頭の句です。

 

明るい歌ではないのですが、

 

読むと、耳にも心にも残る余韻と

 

あふれる詩情が響きます。

 

ところで、涙、泣くのも、笑うのに劣らず

 

必ずしも、メンタル上、悪いものでもないようです。

 

泣いてすっきりした(浄化)ということもあるでしょう。

 

いずれにせよ、 自分の正直な気持ちや思いを

 

知って、ケアしてあげるのは大事ですね。さて、

 

詩の話に戻ると、旅情、漂泊のせつなさが淡々と

 

季節を巡りてうたわれますが、最後は、

 

希望の地にて明るい春を迎える終句です。

 

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 春きにけらし春よ春

うれしや風に送られて

きたるらしとや思へばか

梅が香ぞする海の辺に

 

磯辺に高き大巌の

うへにのぼりてながむれば

春やきぬらん東雲の

潮の音遠き朝ぼらけ

 

肝心の(長い)間の句はどうしたって?

 

また、気が向いたら、書いてみようかな(笑)

 

今日もご覧いただきありがとうございました。

 

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