Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

「誰が風を見たでしょう?」クリスティーナ・ロセッティー童謡~ヴィクトリア朝の妖精物語

// 日中は陽が差すとあたたかでしたが、 さすがに、さっと気温も下がり、日も暮れる。 庭も、ようやく少しずつ、枯れた枝葉や 鉢物などを片付けて、冬支度へ。 そしたら、家の中も見回したくなった(笑) 「風」クリスティーナ・ロセッティ (色紙) だあれ…

「忙中、猫あり」長田弘さんの詩より-アナザー・タイムをたもつ

// 今日は満月。 昨晩、すでに、とても綺麗だった。 雨が降り出す前に、 気になっていた庭の落ち葉掃除。 地面が見えたら、少しすっきりした(笑) あちこちの木々、色づいた葉がとても美しい。 静かに辺りを愛でていたい。 「忙中、猫あり」その1 長田弘 …

絵本『エミリ・ディキンスン家のネズミ』から-寄り添う言葉

// 詩人エミリ・ディキンスン家に 住みついた白ねずみのエマライン。 エミリの詩に触発されて、 詩を書き出し、 ひそやかにエミリとの交流(文通)が始まる。 ディキンスンの詩12篇と、エマラインの詩7篇も ちりばめられた可愛らしくて素適な物語(絵本) …

和顔愛語-シンプルな世界貢献

// 冷たい雨、 寒い一日でした。 明日からは、少しまた あたたかくなるのかな。 気持ちをあたたかくするには… 「和顔愛語」大無量寿経より(はがき) わげんあいご、と読むそうです。 穏やかな笑顔と、思いやりある話し方 愛ある言葉で、人に接することは、 …

「おのれに忠実なれ、後は夜が日に続く如く…」ハムレットより

// 昨日の強風、 東京では木枯らし一号だったみたいですが、 ここのところ、すっかり寒くなってきて 冬支度かな、なんてのんきに構えてられず あわてて、冬物使用中。 「おのれに忠実なれ…」ハムレットより (半紙) 一番大事なことは、おのれに忠実なれ。 …

「不思議」金子みすゞさんの詩と、あたりまえはない「センス・オブ・ワンダー」

// 昨日は立冬でしたね。 だんだん寒くなってきました。 さて、前回、アリスの話をして、 ワンダーランド(不思議の国)続きと いうわけでないものの、 この詩を思い出しました。 「不思議」 金子みすゞ (大判はがき15×20㎝) 私は不思議でたまらない。 黒…

「いのちとは 夢 でなくてどうする?」-鏡の国のアリス(ルイス・キャロル)

// 11月に入って、 しばらくお天気続きそう、ですね。 今日も、日中は暖かで お日さま、気持ちよかった。 まどろむ昼下がりの夢…といえば アリスでもありますが。 「いのちとは…」鏡の国のアリスより(34.5×39㎝) いのちとは 夢 でなくてどうする? Life, w…

「虹を見て…」高浜虚子の句よりー人それぞれの世界であっても

// 今朝、雨がちょっと降りましたが その後は、予報通りに晴れてきて、 今日も、気持ちよいお日和 楽しめそうです。 「虹を見て思ひ思ひに美しき」 高浜虚子 (はがき) 虹を見て思ひ〳〵(思ひ)に美しき 虚子 高浜虚子(1874‐1959)の句です。 『虚子五句…

「静かな日」長田弘さんの詩-たのしむとは沈黙に聴きいること

// 冬日のあと、ちょっと寒さがゆるみ、ほっと。 文化の日は、晴天が多いとか やはり、秋晴れでした。 葉の落ちた利休梅(リキュウバイ)と、落葉中の桜の木 「静かな日」 長田弘 (半紙) 目は見ることをたのしむ。 耳は聴くことをたのしむ。 こころは感じ…

「一粒の砂に世界を…」-無垢の予兆(ウィリアム・ブレイク)より

// 11月になりました。 今年もあとふた月ですね。 午後には、雨は上がり、 青空も広がりましたが、 結構、寒くなってきました。 「一粒の砂に世界を…」ウィリアム・ブレイク 色紙) 一粒の砂に世界を 野の一輪の花に天を観る 手のひらに無限を 一時(ひとと…

「いわずにおれなくなる」まどみちおさんの詩より-謙虚な詩人を駆り立てるもの

// 新月前の寒い日曜日。 暖房器具の一つ、ストーブの 試運転しました。一軒家は底冷えしますね。 あったかい幸せ。。。今季もお世話になります。 エアコンもそう、何て恵まれた私たち。 「いわずに おれなくなる」 まどみちお (半紙) いわずに おれなくな…

「行雲流水」-もとの意は、文を書く極意であったとも…

// 今日は午後から雨 寒くなりました。 もうすぐ11月とはいえ、 昨今は、気温の上下も大きいので その時々での調節が大切ですね。 「行雲流水」 蘇軾 (はがき) 文字通り、 空行く雲と、流れる水。 何のわだかまりもなく、ものに応じ、ことに従って 素直に…

「夕ぐれの時はよい時」ー堀口大學の詩より

// 秋晴れの今日はまた、 気温も上がりました。 秋の日は釣瓶落としといい、 あっという間に暗くなってしまいますが、 その前の夕暮れ時は、ひと際 美しく、やさしく感じられます。 「夕ぐれの時はよい時」 堀口大學 (半紙) 夕ぐれの時はよい時 かぎりなく…

上善若水(上善は水のごとし)ー老子より

// 秋らしい、爽やかなお天気でした。 朝晩は冷え込み出したけれど、 秋たけなわ、この季節を日々、 じっくり味わいたい。 (含む味覚・笑) 「上善若水」 老子より (はがき) “じょうぜんは、水のごとし” 水は万物を利するが、常に低きにつく。 最高の善も…

「星とたんぽぽ」見えぬものでも…ー金子みすゞさんの詩より

// 今日は、曇りがちでしたが、 辺りは、秋が深まってきました。 空を見上げたり、紅葉と落ち葉の中、 歩くのにいい季節です。 「星とたんぽぽ」 金子みすゞ (色紙) 青いお空の底ふかく 海の小石のそのように 夜がくるまで沈んでる 昼のお星は眼にみえぬ …

旅と宝物ープルーストの言葉と絵本「たからもの」

// 今日は、爽やかな秋晴れ。 庭の柿の実に訪れる鳥さんたち同様、 この頃、私たちも、柿を美味しく頂いています。 さて、 前回は、 大切なもの(宝)は、自らが持っている、 という言葉(禅語)でした。 koboaoineko.hatenablog.com では、探しに旅すること…

明珠在掌-たなごころに宝

// 真夜中の満月に かさがかかっていましたら 昨日は、冷たい雨降り。 今日は、お日様も顔を出し、 また秋の青空、気温も上がるのかな。 「明珠在掌」 禅語 (はがき) “みょうじゅ(めいじゅ)ざいしょう” 「明珠(みょうじゅ)は、掌(たなごころ)に在り…

「きみはねこの友だちですか?」-長田弘さんの詩より

// 秋晴れは気持ちいいですね。 柿の木に、しきりに鳥がやってきます。 枝先で熟した柿の実を、一生懸命ついばんでいて メジロなど、とても可愛いです。 今年は、多くの実が、落ちてしまいましたが、 そろそろ、少しだけ、私たちも恵みを味わえそうです。 「…

「私たちは皆…」アボリジニの格言より

// 昨日は、寒かったですが、 今日は、秋晴れ、 布団を干して、ようやく冬仕様の用意。 夜は、結構寒くなってきましたが、 お月様がきれいです。 「私たちは皆…」アボリジニの格言 (色紙) 私たちは皆 今この時空への訪問者である 全ては来て、過ぎていく …

「小石はなんて幸せなんだ」ーエミリー・ディキンスンの詩より

// 久しぶりに、 朝から、秋晴れでした。 それでも、夕刻には、 あっという間に日が暮れる。 秋の日は、釣瓶(つるべ)落としといいますが、 季節は、どんどん移ろっているのですね。 「小石はなんて幸せなんだ」エミリ・ディキンスン (色紙) 小石はなんて…

花開蝶自来(はがき書)

// めっきり、秋らしくなりました。 季節はずれの暑さも終わったようで、 着るものや、寝具なども、入れ替えです。 晴れると、あちこち片付けたくなります(笑) 「花開蝶自来」 禅語 (柄入りはがき) 花開けば、蝶自らやって来る。 季節がめぐって、花咲け…

「すすき」-まどみちおさんの詩より

// 台風が来たり、 なかなか陽気が定まらず、 もう例年通りという言い方は通用しない 昨今の気候ですが、やはり 辺りを見渡せば、秋の風情が漂う。 「すすき」 まどみちお (半紙) ――すすきのほ では どうも ぶっきらぼうに つったった すすきのぼう ――すす…

「光明」古代文字より

// 巷では、3連休ということですが、 昼前は、結構な降りの日曜日。 雨は上がったようですが、曇り空。 昨日も、昼頃にかけて降りましたが、 夕方には、日も差し、 夕刻の空は、たなびく薄暗い雲の合間に 明るい夕日が輝いているのが印象的でした。 「光明…

「青い蝶」ーヘルマン・ヘッセの詩より

// 雨もよく降りますが、 晴れると、すっかり秋らしく なった外が気になります。 家の小庭にも、花の周りに蝶々がやってきます。 青い鳥ではありませんが、青い蝶は幸せのシンボルとか。 ちなみに、工房は、青い猫です(笑) 「青い蝶」 ヘルマン・ヘッセ (…

「洗心」-易経より

// この季節、庭木があると 日々、落ち葉がたくさんです。 庭側の地面に落ちたものは、多少風流ですが、 アスファルトの道路側では、ゴミになりかねません。 実際、掃除をしても、きりはないのですが、 掃き清めるという言葉のように、 綺麗になれば、清々し…

「詩って何?」-エリノア・ファージョン

// 読書好きの方でしたら、 好きな本に囲まれて、読みふける生活に 憧れたことがあるかもしれません。 子供の頃のイメージでは、 『ムギと王さま』の挿絵(E・アーディゾーニ)の 本の小部屋だったり、『足ながおじさん』の主人公が 部屋に籠って、本を読み…

遊戯三昧

// 前回、”遊ぶ”のは、仏様の境地だというらしい、と書きました。 koboaoineko.hatenablog.com (初めて過去記事を貼り付けてみました。面白いですね 笑) というと、出てくるのが、この言葉。 「遊戯三昧」 (模様入りはがき)*1 「ゆげざんまい」 禅語です…

遊びをせんとや生れけむ-「梁塵秘抄」より

// 今日は、久しぶりに 気持ちのいい 青空が広がりました。 「遊びをせんとや生れけむ」 (はがき) たまには、こんなのもどうでしょう。 コラージュに、ゴールドの筆ペンでちょこっと。 よく知られた句は、”梁塵秘抄”にある歌からです。 『梁塵秘抄』より …

「響」一字書-共鳴する音

// 先月に続き、 新月スタートの10月ですね。 あいにくのお天気ですが、 新しい月の始まりは、また 気持ちがあらたまる感じがいいです。 「響」 (はがき) 古代の篆書体(金文)の一字書です。 学者で漢字の大家、白川静さんによる『常用字解』では (2012…

「こんなにたしかに」-まどみちおさんの詩より

// 9月も晦日、 何をしていても、いなくても、 暦では、時が移ろっていきます。 気づけば、あたりもすっかり 秋めいてきましたね。 「こんなにたしかに」 まどみちお (色紙) ここは宇宙の どのへんなのか いまは時間の どのへんなのか 鉱物たち はてしな…