Everyday Magic-筆に想いを

心に響く言葉や詩歌を、書でつづる

幼な子の喜びと悲しみ-ウィリアム・ブレイク 「無垢と経験の歌」より

// こちらは晴れていますが、 風があると、寒いです。 1月も、もう一週ほどで、2月の暦がちらつくと 春の兆しを探したくなりますね。 「喜び」という名の幼な子 ウィリアム・ブレイク (半紙) 「喜び」という名の幼な子 ぼくには名前がないんだ まだ生ま…

楽只ー楽しむこと 『詩経』より

// 今日は、だんだん晴れてきました。 明日は、大寒。 文字を見るだけで寒そうです(笑) 冬真っただ中ですね。 「楽只」 詩経より (はがき) 楽只(らくし)とは、楽しむこと。 出典は、中国の古典(詩集)である詩経。 中に、「楽只君子」(楽しきかな君…

冬来たりなば春遠からじ-「西風に寄せる歌」より

// 大寒に向かう週ですが、今季は 週末から、大寒波の襲来で、 大荒れの地域も少なくありません。 大雪が早くおさまりますように。 厳寒の時期を迎えて、より春の到来が待たれます。 「冬来たりなば…」 英詩より (はがき) 「冬来たりなば 春遠からじ」 こ…

「心月」ー澄みきったこころ

// 昨夜は、今年初めの満月でした。 冬の澄みきった夜空は、ことのほか、 星や月の光が映えます。 そして、また、闇夜を照らす月、 仏教では、仏性、 満月は、菩提心をも象徴するそうです。 「心月」 禅語 (はがき) 禅語で、心の本性をあらわします。 墨場…

「私は可能性に住んでいる」-エミリ・ディキンスンの詩より

// 今年も、10日です。 朝から晴れて、気持ちのいい日和。 青空をのぞむように、深呼吸したくなります。 「私は可能性に…」 エミリ・ディキンスン (半紙) わたしは可能性に住んでいる 散文より美しい家 窓もずっと多く 扉も はるかに素晴らしい どの部屋も…

「融通無碍」-妨げなく融合し通い合う大調和の世界から

// お正月も、はや一週間。 立春まで、名実ともに?寒い時期になりました。 それでも、日中は、晴れてくれると お日さまありがたいですね~。 「融通無碍」 華厳経より (はがき) ゆうづうむげ 滞りやとらわれがなく、自由であること。 “融通がきく”という…

「去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの」高浜虚子の句より

// 穏やかで暖かめのお正月。 今日は、一般的な仕事始めということで 新年としての日常も戻ってきますね。 新年の抱負をあらためてお持ちの方も すでに歩みを進めている方もいらっしゃるでしょう。 「去年今年貫く棒の如きもの」 高浜虚子(はがき) “去年(…

鳥歌花舞―新春を寿ぐ。そして作者、欧陽脩の「三上」という言葉

// 新年おめでとうございます。 本年が、皆さまにとっても幸多き一年でありますように。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 「鳥歌花舞」 (はがき) 鳥歌い、花が舞う。 出典は、 欧陽脩もしくは、鷗陽修(北宋)の七言絶句 『豊楽亭游春』より 緑樹…

「望」古代文字-遠方、大いなるものに想いを馳せる

// 今日は晦日、いよいよ 明日は大晦日となりましたね。 晴れていいお天気ですが、風が少し強かったかな。 あちらこちらで、お正月を迎える準備が 整ってきたようですね。 「望」 (はがき) “望”の古代文字(金文)から。 更に、最古の字体の解説は以下より…

「ぼくの花」まどみちおさんの詩より-オンリーワンを大切に

// 御用納めの方もいらしたでしょうか。 今年もあと三日ほどになりましたね。 新年を前に、明日は新月です。 このところ、いろいろなものが 新しく切り替わっていくように感じます。 「ぼくの花」 まどみちお (色紙) 朝から かいている花の 絵がようやっと…

知足者富(足るを知る者は富む)-真の豊かさとは…老子より

// クリスマスも過ぎ、 来週はもう新年ですね。 年末は何かと慌ただしい時期ですが、 少しだけでも、静かな時間を持つのも いいかもしれません。 「知足者富」 老子より(大判はがき15×20㎝) 足るを知るものは富む。 老子の上篇三十三章にあります。 知人者…

『世界童謡集』より-かつての子供と再会して思い起こす何か「森は栗いろ 銀ねずみ…」

// クリスマス・イブですね。 また少し、寒くなってきました。 この時期しかかけないクリスマス音楽を salonshiroineko.hatenablog.com とっかえひっかえかけています(笑) 「森」マージョリー・ウィルスン (色紙) 森は栗いろ 銀ねずみ。 森は女王じゃな…

「慈愛」二題ーいつくしむ心

// 曇りがちでしたが、暖かいです。 ちょうど、明日から、 クリスマスへ連休となる方も いらっしゃるでしょうね。 クリスマスの精神に、チャリティ(Charity) が あります。慈善と訳されるだけでなく、 慈愛、博愛という言葉です。 「慈愛」 (はがき) 言葉…

受福無彊-福を受ける、限りなし

// 少しまた、寒さが緩んでいます。 それでも、明日は冬至。 季節もエネルギーも大きく動いて いろいろなことが切り替わっているように 感じるこの頃です。 「受福無彊」 詩経より (はがき) 福を受ける、限りなし 限りなく、幸福を受けるの意。 「彊」は限…

「昼となく夜となく」ータゴールの生命賛歌

// 急に冬らしくなって、冷え込んでいましたが 今日はまたちょっと穏やかな日和でした。 来週は、冬至もあって 太陽の恵みをあらためて感じる季節と なってきました。 「昼となく夜となく」 R・タゴール (半紙) 昼となく夜となく わたしの血管をながれる同…

随處作主-随所に主たれば

// 昨日は、満月でしたが、曇りがち。 今日は、晴れましたが、 日があっても、やはり寒くなってきましたね。 師走も、あっというまの月半ば。 どことなく、せわしく感じてしまう 年の瀬にも落ち着いていられたらいいな、と。 「随處作主」 臨済録より (大判…

「一杯の水」メイ・サートンの詩より-透明な活力

// 日中は穏やかな感じだったが、 だんだん曇ってきて、雨が降り出してきた。 晴れると嬉しいが、乾燥気味になると 大地へのお湿りもありがたい。といっても、 夜中に、強く降る予報も。ほどほどがいいですが…。 「一杯の水」 メイ・サートン (色紙) ここ…

運水搬柴-水を運び薪をはこぶ日用のたとえ

// いいお天気の日曜日。 家族と近辺を、買い物や用事で回っていたら、 あっというま。冬至も近く、日の入りも早く、 週半ばの満月も近く、満ちてきたお月さまが 冬空に映えますね。 「運水搬柴」 龐居士伝 大判はがき(15×20㎝) うんすいはんさい。 水をは…

忘れたるにあらねども-海潮音拾遺(上田敏)より

// 師走も、明日で10日にもなろうかと。 まだ暖かい日が続いていて、 庭仕事というか片付けをしようかと思ったものの、 強風で、結局、買い物だけに。 昨夜は帰りが遅かった猫も、早めに戻ってきました。 「夕づつの淸光を歌ひて」サッフォ(半紙1/2) 汝は…

「人生感意気」(人生意気に感ず)

// 今日も晴れましたが、 暦では大雪、 いよいよ冬らしくなってくる時期ですね。 「人生感意気」 魏徴 (大判はがき15×20㎝) 人生意気に感ず(じんせいいきにかんず) 中原還逐鹿 投筆事戎軒 (中原還た鹿を逐い 筆を投じて戎軒を事とす) から始まる 唐朝…

「希望は羽根をつけた生き物…」エミリ・ディキンスンの詩より

// 師走ですから、また 寒くなるのでしょうが、 このところ 穏やかな暖かい日が続きます。 「希望は…」エミリ・ディキンスン(柄入り色紙) 「希望」は羽根をつけた生き物―― 魂の中にとまり―― 言葉のない調べをうたい―― けっして休むことがない―― そして甘美…

金子みすゞさんの詩より「みんなちがって、みんないい」-常識という名の集合意識にご用心

// 金子みすゞさんの詩 “私と小鳥と鈴と” 以前、はがきに、試し書きしたものを載せたことがあった。 koboaoineko.hatenablog.com その時、色紙に書いたものをいずれ、といったのが、こちら。 「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ (色紙) 私が両手をひろげても、…

飛翔-鳥も詩人も私たちも…『カモメに飛ぶことを教えた猫』

// 今日から師走。 年末になって、振り返ると いろいろあっても、一年が 飛ぶように過ぎた感じがします。 飛ぶ、といっても、今日の一枚はこちら。 「飛翔」 (はがき) 物事は常に変化している。 私たちも 今いるところから飛び立とうとしていたり 新しいス…

日だまりに猫と戯れ-幸せなひととき

// 今宵は、新月。 月のサイクルも新しくスタート。 もう、12月、そして、来年も視野に 入ってきますね。 「日だまりに猫と戯れ」 (42×29㎝) 我が家に猫を迎えた年に、社中展に書いたものです。 もう10年ほども前の話になります。 子供の頃から動物好きな…

心無罣礙-とらわれのない心

// 日中は晴れましたが、 思ったほど、暖かくなかった…。 霜月もあと二日で、 師走がちらつく月曜日。 月日がたつのは早いですね。 「心無罣礙」 般若心経より 大判はがき(11.5×23㎝) 菩提薩埵依 般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切 顚倒…

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく…」井上ひさしさんの言葉より

// 今日は、晴れました。 雪のあと、ぐっと冬に近づいた感じもします。 お天気も、気温も変わりやすく 12月も、すぐそこですね。 「むずかしいことをやさしく…」 井上ひさし (大判はがき20×15㎝) むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいこ…

「わずかばかりの贈り物と…」エミリ・ディキンスン-”無”のちから

// クリスマスには、まだひと月ありますが この寒さ・・・ 11月の初雪、降りましたね。 こちらは、千葉北西部ですが ようやく、止んだかな。 「わずかばかりの贈り物と…」エミリ・ディキンスン (半紙1/2) わずかばかりの贈り物と つたない言葉では わたし…

「豊楽」二題-恵み・収穫を祝い、享受する

// 今日は、二十四節気の小雪ながら、 あたたかな日和でした。 明日からは寒くなるのでしょうか。 「豊楽」 はがき *1 趣きの違う「豊楽」二題 書体は、篆書体。 「豊」は、 祭りの供え物とされたきびの類を盛った脚の高い食器から 「おおい、ゆたか」「大き…

「素朴な琴」八木重吉さんの詩より-晩秋を味わう

// 昨日は冷たい雨でしたが、今日はあたたか。 晩秋になるのでしょうが、 寒くなってくると、一段と紅葉が美しくなってきます。 ちょうど、用事ついでに ご近所さんと立ち話をしながら、 木々の色づきを愛でて 庭木の話で盛り上がるのは楽しかった。 「素朴…

空気に耳を傾けてごらん-ネイティブ・ウィズダム『それでもあなたの道を行け』

// 日中は、あたたかでした。 珍しく?忙しい感じの一日でしたが、 陽気がいい時は、ゆっくり過ごしたい 気がします。いや、いつもか、な(笑) 「空気に耳を傾けてごらん…」ジョン・レイム・ディアー (半紙) 空気に耳を傾けてごらん。 あなたはそれを聞き…